鎌倉の日々と音楽
Twitterで毎日更新してる#今日の1曲 から。
「湘南 夏」伊勢正三(リリースはかぐや姫名義)
半年くらい前にTOKYO FMの「シンクロノシティ」で江ノ島・鎌倉特集をやっていて、そのとき何の前振りもなくこの曲が流れた。僕の敬愛する伊勢正三の中でも特に好きな曲で、鎌倉に移住するきっかけとまでは言わないけれどテーマソング的に頻繁に聴く歌だ。
イントロが流れてきた瞬間、ちょっと別の次元に飛んだのは僕がファンだからだとしても、TOKYO FMの番組中で流れたのがとても予想外で、しかも不思議にマッチしていて、まるで懐メロに聴こえなかった。いつもと違う響き方で、シティポップのリバイバルにも通づるような聴こえ方に驚いたのでした。
自分の話をする。
鎌倉に来てまもなく3年目に突入する。去年から作っているアルバムの完成もまだだし、この町のことをまだ歌にしていない。(東京の頃に「江ノ島」という歌は書いたけれど...) 昨日やっていた“きたかまフェス”にも声がかかるわけでなし。売込みもほぼしていなければ、鎌倉で歌えてもいないから当然だけれど...。
鎌倉に来てからの日々は毎日が新鮮で、音楽と同じ位、日々に夢中になっていたのかも知れません。音楽の重圧から解き放たれて自然や歴史に包まれた生活が楽しかったし、勿論必要に迫られての事でも忙しかったし。かと言って音楽への情熱や愛情がその分減ったのかといえばそうでは決してないのだけど。
鎌倉を離れるまでにこの町の歌を作れるのかなぁ。そうでなかったら人間的にはまともでも、音楽家としてどうなの?この日々は何だったの?と思うのは考えすぎなのだろうか。そんな事をぼんやりと、でも切実に思った昨日だったのでした。
鎌倉の歌は他にもたくさんありますよね。
グレープの「縁切寺」とか、最近サザンの出した「北鎌倉の思い出」 や、友部さんの「鎌倉に向かう靴」という名曲や。