日々の残像V〜北鎌倉篇〜

大森元気 web log vol.5 - since nov.2016

おまえが大きくなった時

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妻と暮らし始めて9年半。
結婚してからちょうど3年。
いろんなことがありました。
いつも2人で歩いてきましたが、
縁あって、ぼくらは親になりました。

音楽のことしか考えていなかった20代は夢のように輝き、同時に代償ばかりで、僕の30代はそのツケを返しながら、自分の非力さを痛感し、行きていくために何をすればいいのか、何が出来るのかを探しもがいた日々でした。そんな中いつも背中を押してくれた妻に感謝しかないです。

ひ孫を待ち焦がれた祖父が逝き、すぐ祖母も逝って、人生の時計が止まらないことを目の当たりにしました。今の職場に出会って、(それが理由ではないのですが)少しして東京を出たのが去年の秋でした。

東京に住み続けるか、自然のなかで暮らしたいのか?どちらも大好きな僕は何年も悩んでいましたが、良いとこ取りのできる北鎌倉の家は最適で、あちらこちらに散らばったピース達が一瞬で“あるべきところ”に収まった、そんな秋でした。

そしてまもなく貰った大きなプレゼント。

もちろん大変なのはこれからだけれど、やはり希望も大きく、この子の成長を見届けるまでは死ねないと、今はっきり思います。

もう昔のように刹那的に生きてはいない。けれどどこかで人生は儚いものだと思い込んでいて、(何人もの友人達の死を目の当たりにしたからかも知れません)、でもここへ来て何が何でも長生きしたいと。妻のためにもこの子のためにも、そして自分のためにも。

学校へあがり、制服を着、成人を迎え、誰かを愛して、結婚していく姿を見届けたい。それは気の遠くなる遥かな話だけれど、そう思ったらとっても変な言い方で笑われるかも知れないけど「寿命をもらった」そんな気がしました。

恵まれすぎていつも自分のことしか考えていなかったこれまでの人生でしたが、今は妻のため、子のために、と考えながら生きていけるようになりました。遅いけど、人は変わるものですね...。

いい親になりたいし、いい夫になりたいです。少なくとも、笑顔が消えないくらいの稼ぎと気持ちの余裕を。まだまだですが、いろんなこと、頑張りたいと思います。

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鎌倉に来てちょうど1年。そんなこんなでまた新しい暮らしが始まります。どんな春になるだろう、どんな夏が来るだろう。そしてすぐまた1年たってしまうのだなぁきっと。

とりあえず、生まれた日の夜、こうせつ氏の「おまえが大きくなった時」を熱唱しておきました。この動画は今の僕と1歳違いのこうせつ。そしてこの曲は僕の生まれた年にリリースされた歌なんです。


こうせつ おまえが大きくなった時