日々の残像V〜北鎌倉篇〜

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赤の洞門と線路沿いのマニアック路地散歩(北鎌倉)

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ずいぶん前に下書きはしていたのですが公開しそびれていた記事です。3回シリーズになります。

◆好々亭の面影偲ぶ「赤の洞門」
北鎌倉には3つの素掘りのトンネル(洞門)があります。今回は「赤の洞門」編です。北鎌倉駅のホーム中ほどにある臨時口からすぐのところにあります。

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洞門周辺には地層の露出した岩肌の風景が見られます。北鎌倉らしい風景です。

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横須賀線の車窓からも見えます。

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赤の洞門の入口から駅方面を望む。

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中はこんな感じです。撮影日が違うので地面濡れてますがこれは雨のせい。

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全長は10m位でしょうか。出口が見えて来ました。

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反対側の入口です。こちらには門はなく緑に覆われています。遠近感のため出口が小さく見えますが普通に立って歩けますよ。

◆今はなき好々亭(こうこうてい)
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赤い門には「好好洞」「〇〇料理」という文字が見えます。この洞門の先にはかつて別荘を改装して作った、日本庭園つきの会席料理屋があり、「好々亭」はそのお店の名前、そしてこの洞門はそこのご主人が掘ったのだそうです。
http://www.kitakama-yusui.net/shop/koukoutei.html
↑ありし日の好々亭のレポを見つけました。

グルメ系の口コミサイトを見ると、好々亭は少なくとも2004年位までは営業していたようです。SNSにて実際に行ったことのある方ともお話させていただきました。最近まであったんだなぁと思うと不思議な感じがします。

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好々亭のあった場所は、洞門を抜け、右→左と折れた路地の突き当たりだそうです。(ネットの情報なので間違えていたらすみません)

行ってみると建物はすでになく、茂みが残るのみ、柵と立入禁止の看板が立てられていました。

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上に貼ったリンク先に玄関の写真が載っていますが、この場所にあったのでしょうか。


北鎌倉駅3つの改札口
赤の洞門そばの北鎌倉駅「臨時口」については上で触れましたが、それ以外の出口から出ると遠回りになってしまう理由は、途中通行止めの区間があるためです。

そんなこんなで北鎌倉駅の改札について少し書いておきたいと思います。

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北鎌倉駅の出口は3つあります。

・1つめの出口は、県道側の「西口」。
きちんとした改札口があるのはここだけですね。観光で来ていた頃は円覚寺方面(東口)に出ることがほとんどだったので、引っ越してくるまで馴染みがありませんでした。意外にそういう人多いのではないでしょうか。

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・2つめは「東口」。上の写真の向かって左です(右へ行くと西口)。ほぼ円覚寺直結です。

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以前記事にも書きましたが、小津映画に出てくる「北鎌倉驛」の看板はどこにあったのでしょうか。東口のあたりだと勝手に思っているのですが...

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桜の時期の東口。絵になりますねぇ。

・そして3つめは東口側のホームの中程にある「臨時口」です。
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ここから左へ進めば赤の洞門、右へ進めば通行止め中の緑の洞門(北鎌倉隧道)です。緑の洞門については次回書きます。


◆線路沿いの路地散歩

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本来1〜2分程度だった赤の洞門〜緑の洞門〜東口。この日はまわり道の散歩をしてみました。(記事末尾に地図を載せています)

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踏切から県道に出てもよいですが、線路沿いにこんな路地があります。 

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左側、目の高さのすぐ上にコンクリートの駅のホームが迫ります。 

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さらに路地は続きます。ホームの下の空間も見えます。

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「北鎌倉 集真藍の小径」という看板が民家にこしらえてあります。(公式の名前なのか、ここの方が勝手に名付けたのかは不明)

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看板の地点から今来た道を振り返ったところ。

まあ、散歩と考えればこんな風景にも出会えるので時間があれば楽しめますが、日々生活している人々にとってはとても深刻な問題だろうと思います。なぜすぐ対策が取られないかは次の記事で軽く書く予定ですが、いろいろと事情が込み入っているようです。

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地図にするとこんな位置関係です。赤の洞門へ行くには臨時口から。もしくは記事内の細い路地から大回りの散歩となります。

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下書きから1年半以上たっちゃったので(苦笑)最近の写真も載せておきます。
「緑の洞門」編・「青の洞門」編へと続きます。