《振り返り編》ふるさと鹿沼の秋祭りと彫刻屋台~千手山公園
今さら感ありますが、秋から下書きがいくつか溜まってしまっていたので、順次公開していこうと思います。
まずは僕の故郷、栃木県鹿沼市の秋祭り編です。
◆鹿沼の秋祭りと彫刻屋台
毎年10月、体育の日の連休に行われる秋祭り。
平成15年、重要無形民俗文化財に、また平成28年には全国33件の国指定「山・鉾・屋台行事」と共に、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
それぞれの町内に1つずつ屋台を所持しており、それらが各町内から、市役所近くにある「今宮神社」の境内へと集結し、また夜には各町内へ戻っていくというのが1日目の流れ。
(2日目は確か市民祭りの一環としてのパレードだったはず)
ぼくも生後半年の頃に祖父母に連れられてお祭りに行ったそうです。抱えられながら屋台に座らせてもらっている写真を実家で見たことがあります。今度はぼくが娘を連れて見に来ることができました。写真のときは寝てましたが。
屋台は彫刻があしらわれたもので、日光東照宮を彫った彫刻師の手によるものもあります。
町々を練り歩く際に、交差点などで別の町内の屋台と鉢合わせすると「ぶっつけ」が始まります。といっても実際に激突させるわけではなく、お囃子の競演が始まります。これをぶっつけと呼んでいます。
今宮神社に入っていくところ。
ちなみに屋台に進行方向を変える舵やハンドルはついていません。方向を変える場合、交差点など90度に曲がるときは木製のクランプを使用しますが、少しの方向修正であれば人力で強引に向きを変えます。力を合わせ、掛け声とともに行われる方向変換は、地味に(?)ダイナミックな光景です。
こちらが今宮神社・本殿。
各町内、様々な彫刻を楽しむことができます。うっすら色が残っています。
極彩色!色が落ちているものや、中には新しくて彩色していないものもあるみたいですが、これが本来の姿なんですねぇ。
写真に収めきれませんが、各町内の屋台が一堂に会する光景は見ものです。
(パンフレットより)
今回は日帰りで明るいうちに帰ってきたのですが、夜はこんな感じになります。各町内が境内に集結し、それぞれのお囃子を響かせます。盛り上がりは頂点へ達します。
◆千手山公園(せんじゅさんこうえん)
お祭りを抜け出して、神社から徒歩圏内にある千手山公園へ久しぶりに行ってみました。普段は公開されていない秘仏ですが千手観音を祀っている神社にささやかな遊園地がくっついたのんびりできるスポットです。
このかわいい観覧車は、過去にガッキーが映画「恋空」で乗ったものらしいです!こんな田舎にガッキーが来たとは、地元民としてはかなりの衝撃でした笑
娘、初めての観覧車。
怖がらず楽しんでいました。
ミニSL
身を乗り出して楽しんでいました。
実はこのSLは、その昔ぼくも「アイスキャンディー」という曲のMVに使用したことがあります。ロケ地は栃木以外もたくさんあるので全然違う土地の映像とごちゃ混ぜになっていますが、、栃木、海ないですし...
こちらは街を一望できる展望スポット。
いつでものんびりできる千手山公園。小学生以降は退屈に思えて行くこともなくなっていたのですが、大人になってから来ると穏やかな気持ちになれて好きな場所になりました。春には桜やつつじの名所になり、賑わったりします。
今回、妻・娘、そして両親とともに行ったのですが、何気なく大きなカミングアウトが。公園入り口のある土地を指して、「ここに家たてる予定だった」とさらっと言っていました。
結局別の場所に建てることになったわけですが、そこに建っていたら人生全てが変わっていたでしょう。小学校も中学校も違っていたし、そうなると友人や恩師も全部違っていただろうし、となると行く大学や東京で出会う人も変わっていたかもしれません。
そう考えると、本当に人生とは危ういものだと痛感するし、偶然に偶然を掛け合わせたような連続なのですね。一緒に歩く妻や抱いている娘にも出会えなかったかもしれません。この子もどんな人生を送るのでしょうか。そんな風に思いを馳せながら、地元を歩く僕でした。親は親でけろっと、もう別の話題を話していました笑
「うどん県」に対抗しているのか分かりませんが、「いちご市」になってました。(→ポスト後方、市役所の壁...)