我が家の紫陽花クロニクル
おんぼろではありますが北鎌倉の平屋に引っ越して来てから9ヶ月が経ちました。庭には木やその他植物がいろいろ生えているのですが、大きなアジサイがあって、それがメインですね。
思えば幼いころ祖父宅の玄関先には大きなアジサイがありました。作曲を始めた中学時代には早速アジサイの歌を書いたし(すごいフォークだった)、東京で長く住んだ井の頭線沿線はアジサイが咲き乱れる素敵な場所でした。大好きな花だから、やはり縁があったのかなぁ。
今回のブログはそんなアジサイの観察記録をお届けします。
◆内見。こんな家に住めたら!
2016年10月。内見のため初めて訪れたときの写真です。窓から庭のアジサイが見えて「こんな家に住めたら」と胸躍らせるたのでした。
秋ですがまだ葉っぱがたくさん付いてますね。咲き終わりの花も残っています。町では金木犀が二度咲きをし、この日も夏みたいなキラキラした日でした。北鎌倉に住みたい、この家に住みたい、そんな想いがさらに強まりました。
翌月、晴れて入居できることに。まだどんな色かも知らないその花が初めて咲くその日まで、本当に楽しみで仕方ありませんでした。
◆秋から冬。葉は落ち芽は膨らんで。
12月。葉はだんだん落ち、代わりに芽が膨らんできました。木造平屋の冬はとにかく寒かった...。
2.25。すっかり葉は落ちました。寒さのなか葉芽がだんだん膨らんできました。
ちなみに茶色の枝は生きているものと死んでいるものがあり、死んでいるものは力を入れなくてもポキっと折れます。(他の木でも同じですね)
それで、死んでいる枝を折ると中が空洞になっていて、そこは、、、蟻たちの冬眠場所になっていました。すごい数の蟻たちが詰まってました....
◆ナゾ木登場
2.26。入居後しばらくして気づいたのですが、アジサイと一緒に謎の木が生えています。葉がないので微妙に同化してますね。
(※名前わかる方いたらご一報ください~)
3.26 ナゾ木に次々と葉っぱが出てきました。
4.2。成長すごいです。アジサイ最優先でいきたいのだけど、何の植物なのか、どんな花が咲くのか見届けたい気持ちも。
4.6。上の写真から4日しか経ってないのにすごい勢いで茂りました。アジサイもかなり大きいのですがほとんど押しやられています。
4.29 つぼみ?がたくさん付きました。
...が、数日待ってもこのまま。これが花なのでしょうか? (山にはそういう非常に地味な花もよく見かけます)
ひとまず見届けたということにして、根元からノコギリで伐採。可哀想な気もしましたが、この庭のメインはアジサイなので、ごめんなさい〜。
◆いよいよ開花
5.11。ついに花のつぼみを発見。すごい写真撮れました!(これ加工も補正もしていません)
5.27。まもなくですね。この時期にはすでに東京では咲いていました。北鎌倉でもちらほら。うちは標高のせいか日当たりのせいか少し遅めです。
5.31。最初の一つが咲きました!
6.4。どんどん開いていきます。そして、白だと思っていましたが、ほんのり青みがかってきました。もしや大好きな青なのか?!胸躍る日々です。
6.7。外側開きました。時差があるんですねぇ。白も綺麗ですがやっぱり青いアジサイが大好きなので、感動です。
◆どんどん色づいていく
6.13。七分咲きというところでしょうか。可憐なすみれ色です。
6.18。次々に咲いていきます。
ひとつだけ小さく濃い紫のところがありますね。
同じ日です。こちらは渋めの色合い。
6.24。日差しのせいかも知れませんがこのあたりは紫が少なめで水色っぽいですね。
アジサイのわきで家庭菜園のシシトウがなりました。
6.29。満開です。すっかり色づきました。
見事です。一個一個が大きいし、全体でも相当大きい。
◆アジサイのある風景
7.2。妻お手製の梅サイダーともに。いわゆるお花見ですね。
摘んで玄関に飾りました。
リビングにも。
お隣さんのアジサイも見事に咲きました。洗面所の窓からちょうど見えるので毎朝癒されます。大家さん同じなので、同じときに植えられたのかも知れません。
内見のとき(冒頭2枚目の写真)と同じ窓から。重みで樹形が乱れてしまって少々残念な写真になってますが...。この窓から見る景色を想像しながら暮らした7か月半でした。夢みたいだなぁ。
◆巨大化したアジサイは
6.24。剪定が甘かったせいかどんどん伸びて巨大化しています。写ってるのはほんの一部。雨や風のあとはみずからの重み垂れ下がってしまいます。
雨が降るたびこんな感じに。晴れると若干は復活もするのですが....。
なので―
紐で縛ってー
樹形を整えました。少しはマシになりましたが、やはり来年は小さめに剪定したほうが良さそうです。
きれいな青紫色。やっぱりアジサイといえば個人的にはこの色ですね。
◆紫陽花、草臥れて
...は僕の歌の歌詞ですが、そろそろ花も終わりに近づいて来ました。
7.17。カマキリの赤ちゃんが遊びに来てました。
7.23。このままドライフラワーに出来る?というアイデアもあったのですが、剪定が遅れると「花芽」が「葉芽」に変わってしまう(?)という記事も見かけたりしたので(ちがってたらすみません) 切ることにしました。
花の下、葉っぱから小さな芽が出ているところで切ります。
「株全体を小さくする切り方(強剪定)」はまた違うのですが、今回は花の下を切るだけにしました。強剪定を行うには葉っぱが落ちる秋のほうが見分けがつきやすく簡単なのだそうです。(やり方を誤ると次の年は花がつかないらしく、それは避けたいので...)なので、不恰好ではありますがこのまま秋を待つことにします。
アジサイはその年の枝ではなく、一年前の枝に花がつくそうなんですね。剪定を誤ると花がつかないのはそういう理由だそうです。
大きなゴミ袋4袋にもなりました。それにしても、街で見るのは既にかなり刈り込んであるものが多いですね。あれは分かってる人がやってるから大丈夫なのでしょうね。うちは2段階で、いきます。
きれいな状態のものを縁側に並べてみました。
◆また来年。想いを馳せます。
というわけで、去年の10月から今年の7月まで、一気に振り返ってみました。来年もまた見事な花を咲かせて欲しいです。秋の終わりに剪定をして、今度はもうちょっと形もきれいにしたいですね。
1年後、どんな日々になっているかな。夢を馳せつつ、季節は夏、そして残暑へと進んで行きます。