日々の残像V〜北鎌倉篇〜

大森元気 web log vol.5 - since nov.2016

大感謝祭をふりかえる~昼の部篇~

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photo by chaco(以下c)

前記事では企画と準備編(&おまけで10年前の写真付)をお届けしました。いよいよ本番当日です。昼11時すぎから始まり、2部構成で夜まで。

◆大森元気〜大森元気×ひらまつりょうた

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photo by 並木万実(以下n)

30歳バースデイライブのとき同様、最初に1曲、弾き語りからスタートです。10年前は血気あふれていたので(笑)吉田拓郎のカバー「ローリング30」でした。
「♪ローリングサーティー~/動けない花になるな~/転がる石になれぇ~」てな感じでしたが。

今回は自分の曲で、「Noah」という曲を。

「そうだよ、思いあふれたら
   /もう何も理由はいらないよ」
「なのに僕はまだくすぶってる
   /なぜに踏み切れないんだろう」

そんな、新たな場所を信じて旅立つ歌。

何度か書いていますが、恵まれ甘えきっていた20代が終わり、30代はたくさんの現実に直面し、自分に何ができるか、自分の場所はどこかと探し続けた10年間でした。そんな日々を、重くならずに総括できる歌なのかも?と思って今回の1曲目に選びました。(リリースverは4つ打ちの打ち込みですが、初めて弾き語りで歌ってみました)

時間調整で、急遽もう1曲歌ってからひらまつ君登場です。

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“大森元気×ひらまつりょうた”で「下北沢」をやりました。昨年秋にやったフォークデュオです。2人でスリーフィンガーをやる気持ちよさ!

◆たけとんぼ

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ひらまつ君そのまま居残りで「たけとんぼ」です。

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かぐや姫とガロと猫をまぜこんで、現代風に――しない(!)音楽性。僕らの頃2000年代初頭にも“喫茶ロック”という70s再評価ムーブメントがありましたが、サニーデイサービスやはっぴいえんど等の影響がなんとなく全体を覆っていたような気がしますね。

たけとんぼはそこらへんの影響からまったく開放されて、自由に、完全に70sしてるんですね。だからなんかタイムスリップ感がすごい。このまま売れて欲しいですね。少なくともある程度以上の評価はされる若者たちです。売れても仲良くしてください笑

◆dodo

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dodo(ドードー)です。ダブルボーカル、ノスタルジックで時に奇妙な詞・曲。20分の持ち時間にノンストップで6曲やりきる疾走感!

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ひさしぶりに観たけどやっぱり最高でした。人力(じんりき)フェードアウトを途中であきらめる不知火君とそれをステージ上でつっこむあやこちゃんにウケました。合っているのかいないのか分からない二人の息、オクターブやユニゾンで重なるボーカル。病み付きになります。

◆北山昌樹 with kami

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昼の部はゆったりと良い時間が流れていましたね。

いくつかの事情が重なってイベント自体が30分以上押してスタートしたのですが、それで逆に楽になった気がします。終わり時間がタイトなイベントだったらもちろん時間は厳守しなきゃいけないし、何かを削っても取り戻さないといけないですが、昼・夜ともライブ終了後に歓談の時間を多めにとっていたし、ハコの菊池さんもゆったり構えてくれていたので、もういい意味でゆるく、平和な感じで進んでいきました。

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北山昌樹 with kami。10年以上お世話になっている北山さんです。SSWとして対バン、ドラマーとして、ブッキングマネージャーなどなど。。今は仕事を辞めて音楽とお酒を満喫しているみたい。これからどうなるかみんな少しだけ心配していますが、相変わらずかっこいいです。僕は初対面でしたがkamiさんのギターとの絡みも素敵でした。

◆長坂雅司

続きまして長坂雅司バンド編成。

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photo by みんみん

「夢見る港」や「noom(ヌーム)」「砂花」といったバンド/グループを従えて歌っている彼ですが、今回は混合というかスペシャル編成で。僕もハッシー(橋本大輔)のピンチヒッターで参加させてもらったことがあったので、今回久しぶりにベースを弾かせてもらいました。

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何度か参加させてもらっていたし、コード進行も楽曲も自分の気持ちいいと思うポイントのところへ行ってくれるので、楽しんで弾くことが出来ました。スガタさんとベースで合わせるのは初めてで、それも楽しくて上がりました!

◆春生まれの子供たち

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続きまして、「春生まれの子供たち」です。古くは「ユーカリSoundtrack」のフロントマンだった藤田君。2000年初頭、残像でよくタイバンしていました。その後2010年ごろ僕が「泰山に遊ぶ」に加入しその界隈で再会しました。

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今回のイベントは“渋谷喫茶SMiLE”や“barカボット”界隈のアーティストが多かったけれど、泰山周りで知り合ったり再会したりしたバンドも僕にとって大事な出会いだから(春風堂や、宇宙遊泳やHAPPLEや...)そんな藤田君たちにも是非出てほしかったのです。

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それに去年、彼らの初企画のタイバンに僕を呼んでくれてそのお返しがしたかったし、何よりもバンドがびっくりするくらいかっこよくて、いろんな人に見てもらいたい!という気持ちが溢れていました。この日も本当に素晴らしいステージで。ポップ加減とロック具合のバランスが凄いんだよな。4声コーラスもガッツリくるし。またやろうね、ということで約束を。

◆大森元気 (RISA BAND)

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昼の部トリは僕ら大森元気バンドです。バンド2種類のうち、岡田梨沙ドラムバージョンです。 

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実はスタジオ入ったの1回のみだったのですが(しかも初演曲が2曲!)、いい感じに息が合ってましたね。この4ピース、約1年ぶりだったけど、久しぶり感さえしなくて、余計なこと何も考えず音楽に浸ることができました。バンドっていいな、と思わせてくれました。

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1曲ピアノ弾きましたよ。歌いながら弾くのは何年ぶりでしょうか。鍵盤の重みも新鮮で、ちょっと緊張しました。笑

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4曲でしたがガッツリ感ありましたね。最後はファンにはおなじみ「日なたにて」で暴れました。ハコの菊池さんはアコースティックな僕しか観たことがなかったので、終わったあと興奮気味に褒めてもらえました。ツイッターにまで書いてくれて。会場の広さに対して爆音すぎたかなと心配していたのですが、喜んでもらえたのでよかったです。

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というわけで長文になりつつありますが...、昼の部終了です。30歳祭りのときはぶっ通しでしたが今回は2部制のためいったん全員会場を出ます。

写真は2部開場直前の会場。ひとときの静けさ。盛りだくさんな内容、寝不足、楽しさ、疲労とハイ、全部が入り混じって夢の中のようだったし、ずっと浮き足立っていたような気がしますが、このぼーっとしたひとときがなんかよかったのです。

後編(宵の部)に続きます。


【ライブ情報】
●5/4(金祝)代官山晴れたら空に豆まいて あがた森魚サポートのみ
●5/5(土) 宇都宮悠日 あがた森魚サポート+フロントアクト
●5/6(日)足利JAZZオーネット あがた森魚サポートのみ