フォークデュオという試み(10月ライブレポ&動画公開)
10月に参加させてもらったCabotte Records主催「新蕪音」というイベントから、僕のステージの模様(動画)を30分まるごと公開しました。MC以外全曲ノーカットです。当日の雰囲気を少しでも感じてもらえたらと。
この日は、僕とは一回り以上も若いのに生粋のフォーク青年という特異な若者、ひらまつりょうた(fr.たけとんぼ)君とがっつり組みまして、フォークデュオ編成で演奏しました。曲の形は決まっているものの、セッション!という感じでしたね。
ライブ数日前のブログにも書いたのですが、僕が憧れてやまない70年代のデュオ「風」(伊勢正三+大久保一久)。彼らの音源化されていない、初期アコギ2本だけのライブスタイルにヒントを得て、僕のステージもそんなふうにやってみたいなということで彼を誘ってみたのでした。
バッキング対オカズという部分もあれば、2本ともがアルペジオで絡み合うような部分もあり、そこにこそこのスタイルの魅力があるように思えて、そして彼はしっかりとそれに応えてくれました。
「それだよね」とか「あの感じ」とか、そういう意思疎通が図れるというのは大事なことですね。
あと彼のアコギの弾き方は最高なんです。ストロークはもちろんですが指弾きでもあんなに大きくて太い音を出せる人は僕の知ってる中にはいないです。アドリブのミストーンなどは経験でどんどん減っていくだろうし、強いといっても乱暴ではない、きちんと鳴っている、あのトーンは最大の武器ですねぇ!
そして。嬉しいことに、数年ぶりの再会となった京都の友人達「シライリゾートオーケストラ」からシライ君とよっちゃんがラスト一曲参加してくれました。
ドラマーが変わり、自分達のステージもある中で、快く参加してくれて、楽しんでくれたので本当よかったです。サウンドチェックで初めて合わせてそのまま本番でしたが、なんとも素敵な感じになりました。アンサンブルですねぇ。誘ってよかったー。
setlist
1.rain rain rain(2008年)
2.下北沢(2013年)
3.流れる(2009年)
4.何処にも行けない(2013年/未音源化)
5.旅するように歌うのだ(2017年/未音源化)
M1-4 大森元気×ひらまつりょうた
M5 大森元気,ひらまつりょうた,シライ,よっちゃん
2017.10.8 代々木barbara
Cabotte Records presents “新蕪音vol.5”
水を得た魚だったとか、生き別れの兄弟だとか、嬉しい言葉をたくさん言ってもらえて非常に手応えを感じました。練習しすぎで声カスカスだったし、演奏も粗削りな部分もあったけどやってよかったな。またやれたらいいなと思っています。やればやるほど良くなりそうです。
けど綺麗に上手にやるというよりは、音で会話をすることや、どれだけ自由にできるかということのほうが、大事な気がします、少なくともこの編成においては。
大森元気×ひらまつりょうた_2017.10.8@代々木barbara(guest:シライリゾートオーケストラ)
こちからがライブの模様です。MCは編集してありますが、曲は全曲ノーカットで。(PCの方は説明欄の秒数をクリックすれば好きな曲に移動できます)
さてこれで今年のライブは終わり。
ちょうど一年前、鎌倉に来て。今年1年はこれからどう音楽を鳴らしていくかということを考えていた年でした。
鎌倉に来てたくさんの好きなものや大事なものが増えました。僕のなかで音楽の価値は変わらないけれど、それ以外にもたくさんのことに夢中になって、果たして自分がミュージャンなのかさえ分からなくなっていたけど、自分はやっぱり音楽を作る人でありたいと思うのです。
自分の納得するペースで続け、クオリティーを落とさないのであれば、やはり僕はミュージャンだと言いたい気がします。たとえいろんなことに夢中になっても、ライブが年に数回だとしても、中心はそこでいたい。
そして、そんなたくさんの経験は、必ず音楽に表れると信じて疑わない自分もいます。