POMPON CAKES、本格麻婆豆腐かかん、湘南モノレール
鎌倉の中では割とマニアックなゾーンですが、深沢(の特に梶原あたり)を攻めてみました。車以外だったら、湘南モノレールかバスでのアクセスになります。
深沢ってどこ?って感じだと思いますが、位置関係はこんな感じ。
画像は、鎌倉の海:鎌倉子育てガイド コソガイレポート さんより
赤い部分が「深沢」で、梶原・鎌倉山・上町屋・手広・寺分・常盤・笛田・山崎からなります。梶原は北鎌倉(山ノ内)と隣接しているので僕的には馴染みがありますね。
歴史的には鎌倉時代初期に源頼朝の側近であった梶原景時にちなんだ史跡が多く残る場所で、梶原の地名の由来となっています。また1333年の新田義貞による鎌倉攻めの際に洲崎合戦という戦いがあったあたりとのことです。
■POMPON CAKES BLVD. (ポンポンケークス・ブールバード)
いろんな記事や友人からその名を聞いていたポンポンケークスさん。行ってみたいとずっと思っていました。
もとはカーゴバイク(カゴ付き3輪自転車)で移動販売をしており、遭遇できたときはラッキーということで人気を集めていたそうです。(1時間で100個のケーキを売ったとか!) 店主の地元であるこの地にお店を構えたのが2015年とのことだそうです。
インタビューの記事を2つ貼っておきます。
もっと前は茅葺き屋の根職人さんだったのですね。
他の地域のコーヒー屋さんとの繋がりや出会い、サンフランシスコのカフェ事情から行商スタイルを始めた経緯など、とても興味深いインタビューです。
co-trip.jp
“鎌倉といえば海”というイメージにピンと来てなくて、地元・梶原の、時間がゆっくり流れるローカル感に魅力を感じているところなどは、すごく共感します。
僕も、海は憧れであることは変わっていないのですが、行くのはときどきでよくて、住むのは山がいいなと北鎌倉の山あいに住むようになって思うようになりました。
あと、最初からケーキ屋をめざしていたのではなく、「地域と繋がりたい」「ローカル感を大事にしたい」という気持ちがまずあってそれでケーキ屋を選んだという志向もとても共感するのです。ちょうど今考えていること・探していることに合致していて。僕の場合ケーキ屋は無理ですけどね。。
さて、キャロットケーキとNYチーズケーキを注文。優しく、でも素朴で終わらない逸品。なんでも「オーガニックでジャンキー」がテーマのこのお店。身体に優しいけど毎日食べたくなる、まさにそんな感じでした。味もそうですが、値段も優しいです。
店主・店員さんともにとても感じがよくて、僕らがお店を出るときに、ちょうど別のお客さんが入店・注文のタイミングと重なってしまったのですが、わざわざ外まで出て見送って下さいました。
POMPON CAKES BLVD.
鎌倉市梶原4-1-5 助川ビル tel.0467-33-4746
営業時間:10:00〜18:00
鎌倉駅or藤沢駅からバス、梶原口下車徒歩すぐ
もしくは湘南深沢駅から830m
■本格麻婆豆腐 かかん
POMPON CAKESさんの前に、本格麻婆豆腐「かかん」さんでランチしました。場所は通りをはさんでPOMPON CAKESさんの真向かい。お互い窓から見えます。
鎌倉駅近くにも本店がありますが、1号店はこちらだそうです。
雨の深沢は人もまばらで、のんびりした気分になれました。
花札があしらわれたメニュー。麻婆豆腐のほか、水餃子定食や汁なし坦々なども気になりました。
鉄鍋で出てくる本格麻婆豆腐です。意外にもデフォルトではあまり辛くない優しい味でした。
「赤は香り、青は痺れ」。2種類の花椒を好みの量かけて辛さを調節します。
壁に店の名が。かかんは平仮名が正式表記のようですが、「香幹」というふうにも書くのですね。
本格麻婆豆腐かかん
神奈川県鎌倉市梶原1-20-7 tel. 0467-95-1879
無休 昼11:30~14:30(L.O) / 夜17:00~20:30(L.O)
鎌倉駅or藤沢駅からバス、梶原口下車徒歩すぐ
もしくは湘南深沢駅から830m
■湘南モノレールと深沢の再開発計画
引越してくるまで、存在は知っていたものの乗ったことも、見たことさえなかった湘南モノレール。
今回深沢へは徒歩で行きましたが、帰りはコースを変えて湘南モノレールで大船まで行き、北鎌倉へと帰宅しました。
ポンポンケークスさんから歩くこと10分くらい。湘南深沢の駅に到着してまず驚いたのがこの広大な更地。何かの跡地だということは想像がついたので調べてみると、JR大船工場(車両工場)と社宅群だったのですね。
この記事にも書いてありますが、今後の土地利用についてあれこれ計画があるようですね。進んでいないということも書いてありますが、どうなるんでしょうか。
お隣、辻堂の“テラスモール”は湘南地域最大のショッピングモールですが、あそこも広大な工場(関東特殊製鋼本社工場)の跡地が生まれ変わった場所。深沢があんなふうに若者が溢れかえる人気スポットになるイメージはあんまり湧きませんが(失礼)、地元住民の納得いく形で、歴史や自然も大事にしつつ、かつ商業が潤うような形で進んでいけばいいですね。勝手に言うのは簡単ですが...。
■レールにぶら下がる湘南モノレール
さて、モノレールがやってきました。これだと分かりにくいですが、下はくっついてなくて、上からぶら下がっています。
画像検索のスクショですが、こんなふうに走っています。レールの上を走るモノレールしか見たことがなかったので最初見たときはびっくりしました!
こちらは別の日に湘南モノレールに乗った時の写真。
この日は大船から乗って、終点江ノ島まで行きました。
suicaやPASMOなどIC切符は導入されていません(今どき珍しい)。そしてけっこう揺れます。揺れの割にスピードも出ているので慣れないとかなりエキサイティングです。
■大船〜深沢から鎌倉山〜江ノ島へ
大船を出て前半は工業中心の深沢地域。前述のようにJR大船工場はなくなりましたが、三菱電機や中外製薬など現在も稼働しています。元々は海軍の工場もあった地区とのこと。
そして後半は鎌倉山・片瀬山といった自然あふれる地域へ。別荘地としても有名な地域です。
湘南江の島駅に到着しました。江ノ電の江ノ島駅のすぐ近くにあります。海までは江ノ電を超えて10分弱でしょうか。
東京に住んでいた頃は、鎌倉も江の島も長谷も七里も全部まとめて楽しむような感じでしたが、住んでみると(当然といえば当然ですが)家の周辺が多めになりますね。北鎌倉・鎌倉・長谷などは頻繁に訪れますが、江の島なんかはちょっと足が遠のきます。近いのに不思議です。でもそれはそれで、ときどき江の島に行ったときには旅行気分になれてわくわく出来るから、良いことだなぁとも思います。
冒頭に書いた、海は憧れだけど住むのは山でいい、という気持ちも同じことで。山での生活をベースにして、行きたくなったら海を見にいく。そこには東京や海のない故郷に住んでた頃と何一つ変わらない“憧れ”がある。僕にとって海はそんな存在なのです。
今回は深沢と湘南モノレールについて書きましたが、こんなマニアックなところを書いて、定番の江ノ電や江ノ島のことはまだ書いていませんね。またいつかということで。