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日々の残像V〜北鎌倉篇〜

大森元気 web log vol.5 - since nov.2016

「3月のシーン」とセンチメンタルボーイ

音楽とことば インフォメーション

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先日スタジオで「昔も今もいくつになってもセンチメンタル・ボーイ」の称号を頂いた大森です。

どっちかって言うともう「センチメンタル・おっさん」だけどな!笑

今の気分でセンチメンタルな曲を
バンド「残像カフェ」がオリジナルメンバーで活動していたのが2001年から2005年の初めまで。その後<1人ユニット>化したり、弾き語りをたくさんするようになっていく中で、自分の原点であるフォークやフォークロックに傾倒し、渋めの曲も多く歌ってきました。それを経て、最近は残像カフェの頃の瑞々しい楽曲を再演するのがとても楽しいです。

今の気持ちで、セルフカバーする。奇をてらって変にアレンジを変えたりはしないけれど、今の解釈でやってみると全然違うものになるんですね。今だから分かること・できるようになったこともあったりするし、逆に今は考えもつかないような当時のアイデアやパワーに驚くことも、もちろん多々あります。


オリジナルメンバーの脱退から12年。その後サポートや別バンドも一緒にやった"梨っちゃんとステージに上がるのもちょうど10年ぶり。懐かしさはもちろんあるけれど、「懐かしいねぇ」なんて言っていたのは連絡をとってすぐのメールとリハの最初5分くらいで、今は楽曲をどう気持ちよく演奏するか、どう良いライブにするかということに夢中になるだけです。過去の曲だろうがいつの曲だろうが、今の気持ちでやれている。懐古主義って思う人もいるかもしれないけれど、そうではないんです。

春になれば思い出す
さてそんなセンチメンタルな曲たちのうちでも「3月のシーン」と「あたらしい日々」はともに卒業にちなんだ曲で、毎年この時期になるとたくさんの人たちが思い出してはSNSで書いてくれたりしているみたいです。解散してずいぶん経つのに、こんなことってあるんですねぇ。

先日は丹波シカオさんがラジオで流してくれて、コメントではありますが数年ぶりにラジオ出演させて頂きました。よく聴いてくれて、SNSでもつぶやいてくれるGOING UNDERGROUNDの松本さん初め、尊敬するミュージシャンにも人気があるみたいで、本当に嬉しさをかみ締めることが多いです。 

www.youtube.com

PV誰かがアップしてくれました。この女の子はメンバーですか?誰なんですか?と問い合わせが殺到した記憶があります(笑)

制服を歌詞に入れたかった
 
「3月のシーン」は、最初「OURLIFE」という曲ができて、そのオマケで作ったんですよね。メロディーはありがちだと思ったし、Aメロとサビでコード進行がほぼ同じ。ひねりがないなあと。それでも歌詞をつけて、アレンジをしていくうちに化けていきました。

特に歌詞は、いま読み直してみると「ああいいこと言ってるなあ」と他人事みたいに思うのです。

3月になって、卒業間近の制服の中・高校生たちの姿を歌にしたいと思って。でも、歌の主人公を中高生にするのは自分がもう20代中盤だったからちょっと難しくて。それで「高校生を眺める僕」という構図で書いてみようと思ったのでした。

今の僕とあの頃の僕。雨のバス停を舞台にそんなふうに気持ちと時間軸を立体的にしていきました。ああ、みずみずしいなあ。今もこんな歌詞また書いてみたいなあと思いますね。 

残像の頃の制作のしかた

    "3月の迫った悲しみが彼らを輝かせてるとしたら
 僕たちは終わりのない日々にちょっと慣れすぎたのかも知れないね”

あたりは好きなフレーズです。あとは、

 “時々は違った将来を自分勝手に思うけど
  結局は優しい暮らしにそれ以上のこと探せないんだ”

という部分。

ここは浮かんできた時に、これ言っちゃっていいのかなどうかなって、我に返る自分がいて。歌のテーマとも合致してるし、パワーのあるフレーズだから却下する理由は全くなかったのだけど、自分の生活に照らし合わせたのかな、どうかな。

それで一度変えてY氏(ディレクター/マネージャー)に見せたら、変えちゃだめだって説得されて、それで元に戻しました。

Y氏に言われなくてもひょっとしたら自分で戻したのかも知れないけど、残像の頃はそういう風に相談できる人がいて、それで楽曲を作っていくっていう方法は自分に合ってた気がします。

メンバーはメンバーで、言葉ではあまり議論することは少なかったけど、つまらない曲や残像っぽくない曲を持っていくと明らかに反応が悪くて。それで下手なものは作っていけないなあと思いながら制作していた。それがもしかしたらあの頃の楽曲のクオリティーを上げている要因の一つなのかも知れません。

センチメンタルであること
雨のバス停といえば、「3月のシーン」についての過去ブログにちょっと書いたのでご紹介します。こんな風に書いてるからセンチメンタルボーイなんて言われちゃうのだけど笑

 

zanzow.seesaa.net

 


でもそういう痛さ含めて、青臭い感じをね、ずっと忘れないでいたいなあと思いますね。

北鎌倉に引っ越した直後は、なんかもう成熟して、アコースティックで、素朴で、ゆったりとした曲ばかり作りたいだなんて思っていたけれど。

それも確かに僕のこれからの展望だけど、かたや青くて、はみ出して、ひりひりするものがあるのも僕だから。(梨っちゃんも先日ツイートでそんなことを書いてくれた)それは両方大事にしていけたらなあと思っています。バンドもね、まあ毎回メンバー変えてるからどうにでもなるのだけど、なんとなく方向性でね、2種類作ったらいいんじゃないかなって。


-live information- 
※詳細はこちら
■2017.03.19(SUN) 渋谷・喫茶SMiLE
【act】 徳網正宗 / Yuglet Waterloo Jug band / 大森元気(band)


■2017.4.8(SUN) 鎌倉・海沿いのキコリ食堂
Bar RAM 19th Anniversary Party
【Musicians】東京ローカル・ホンク / Hotel Congress / MOtSSN&森ちゃん/
大森元気×宮下広輔 / 大久保理 / Quinn Thompson / サンルーム

■2017.5.14(SUN) 鎌倉・moln[モルン]
【出演】fishing with john / 大森元気(ツーマン)
※大森元気は小編成のアコースティックバンドを予定。