日々の残像V〜北鎌倉篇〜

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白い夏にまつわるエトセトラ

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◆「白い夏」オンエアして頂きました!
“サトミツ”さんこと、どきどきキャンプ佐藤満春氏がまたもやラジオで残像カフェを流してくれました。

bayfm「ON8+1」7/18放送分にて。僕の告知が遅かったので、すでにオンエア回は終了していますが、1週間はradikoで聴くことができますのでよかったら!

radiko.jp

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「タイムフリー」
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「BayFM78」「2017年7月18日」を選択、21時からの、「佐藤満春のON8+1」を選択すれば視聴できます。残像カフェの紹介部分は00:36分あたりからです。


前回5月に流してくれたときにも、曲をフルサイズで流してくれた上に、曲込み10分弱の持ち時間とは思えないほど濃く、熱い話をしてくれました。

kitakamadays.hatenablog.com

今回は簡単な紹介のみでしたが、曲はフルで流れたし、うれしい言葉も。

ラジオで時々流してもらうとそのたびに書いてますが、やっぱり事務所やレーベルも切れて、プロモーションや仕事やお金と無縁なところで、こうやって取り上げてくれる、曲を流してもらえるというのは本当にありがたいことです。ああ、ありがたや、、、

(あとは誰かがカバーしてくれたら言うことないんですが...笑  そんなにうまくはいきません苦笑)


白い夏 PV

 

◆狙って書く歌、書かない歌
「白い夏」も、「4月のことば」や「3月のシーン」もそうですが、代表曲や人気曲って自分では狙って書いてなくて、書いたときのことも思い出せないくらいのことが多々あります。不思議です。理論を駆使し、コードを工夫し、何度も書き直したり、そうやって苦労して書いた曲なんかはほとんど人気曲にはならないですね。やっぱりうまくいかないもんです...。


というわけで「白い夏」に関してはあんまり記憶がないのですが、まずメロディーを作りました。(僕の場合、「詞先」も「曲先」も両パターンあります)

テンポの速い曲が少なくてアルバムを作るにあたって作らなきゃなぁと思っていたところだったはずです。ところでスピッツさんは高校の頃から大好きなのですが、彼らの「青い車」みたいな曲があったらなぁと思ってそこから始まった気がします。メロディーは似てないし、テンポもリズムパターンすら違うのでパクりとかでは全然ないのだけど、最初はそこからだった気がします。(なので当初のキーはAでした)


◆微エロ(?)の歌詞世界
歌詞も多分一瞬で書けた気がします。失恋〜未練系はこのころ大得意でしたね。「夕暮れ時」「やっぱり会えなかった」と、1つのアルバムに3曲も未練系の曲が入ってしまうことになるので、どれか歌詞を書き直そうか?と思ったりもしました。やらなくてよかった...

この曲に関しては、未練プラス妄想というか、モデルのいない女の子像、フェチ?微エロ?的な要素も大きいですね。風鈴を飾った白い腕とか、腕も白ければ、おそらく(書いてないけど)白いワンピースを着てるんだと思いますね。同時期によく対バンしてたメレンゲの久保くんも雑誌とかでよく白いワンピースのことを熱弁してた気がします。白いワンピースがドレスコードのライブとかしてなかったっけ?

というわけで今書いたらただの気持ち悪いおっさんですが若さゆえの甘酸っぱい内容で、こういう歌を書いておいてよかったっす。切り口は変えてもこういうフレッシュな歌詞をまた書きたいなぁと思いますね。おっさん臭い歌詞は減らしたいなぁと思う今日この頃です...。


◆バンドアレンジとメンバーの反応
さて、作ったときとは逆にバンドアレンジのときは結構覚えています。僕は「こんなのもあるよ?」って感じだったし、レーベル的にはキラーチューンになりそうかも?!てな感じだったはずで、それと対照的にメンバーは最初はピンと来ていなかったようでしたね。四つ打ちキック&オクターブベースのダンスチューンはそれまでの残像カフェにはないものでした。CDデビュー前はどろどろのサイケな曲やブルースを轟音でやったりもしていたので、それが1〜2年でここまで変わるか!という感じだったのかも知れません。

僕は「この曲くらいはどんどんポップにしていってもいいかな」くらいに思っていて、例のビーチボーイズ風コーラスもドハマりだったので採り入れることにし、どんどん明るさが増していったのですが、メンバーはすぐにそこまではいかなかったようでした。にも関わらずこの素晴らしいフレーズの数々!逆に、お決まりのマナーの中で個性をこれでもかと出している。さすが残像のリズム隊です。

その後ライブで人気曲になり、脱退後1回目の再結成(3曲のみ演奏)のときにも「やろう」と言ってくれたから、だんだん気に入ってくれたのでしょう。


◆不思議な1小節と礒崎マジック

ちなみに1サビの後、2番に入るところで不自然に1小節多いと感じないでしょうか?作った本人は感じたのですが、これはレコーディングエンジニアでもあり当時ライブテックとアレンジアドバイザーも担当していた礒崎氏のアイデア。サビのメロディーが解決せずに終わるので、「2番の頭」が「サビの続き」に聞こえてしまうことを防ぐ効果があるということで、加えた1小節でした。ああそんなこと思いもつかなかったなぁと目から鱗でした。

なお、ミックスの段階でドラムやエレキにディレイをかけ、その成分が打ち込みのループのように聴こえます。またDメロ直前のスネア1発に深いリバーブがかかっていたり、その他気づくもの気づかないもの、様々なマジックが礒崎氏によりかけられています。さすがです。。

あとはベル?グロッケン?(←サザンみたいな)を入れたいとずっと言ってましたが、それは却下させてもらいました...


◆イメージをくつがえす、広がる世界
その後つくったPVもちょっと面白い感じで、自分達は新しい曲が出来た、さて次だ、やれ目下の課題は、などとただただ必死なだけでしたが、お客さんだけでなく周りのバンドマン達にも「つきぬけたね」みたいなことをたくさん言われたので、ああそうかと気づかされたりもしました。

今となればもう慣れてしまったし、その後の数々の変化と比べたら全然びっくりするような変化じゃないのだけど、当時は残像カフェのイメージをくつがえして、1段階大きくしてくれた曲なのかも知れません。

サトミツ氏もラジオで「夏になると必ず聴く」と言ってくれたし、アンディモリ等を手がけた庄司君は一時期DJイベントで毎回かけてくれていたそうだし、お世辞を言わない村田シゲなんかも当時褒めてくれたのでした。


◆サトミツ氏ライブ明日から!
さてそのサトミツ氏、ずっと自分のライブの出囃子に残像カフェを使ってくれていたそうですが(今はわかりません、すみません)、明日から3日間ライブがあるそうですよ!

最終日は完売のようですが、金・土はわずかながら残っているみたいですので、是非お出かけてしてみてはいかがでしょうか。土曜にはキンモクセイの面々もゲスト登場するとのことですよ!

★詳細こちらです↓

お笑いライブ・イベント制作 K−PRO

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